胃腸のもたれ


今シーズンの札幌は記録的な暖冬で、雪の少ないお正月となりましたが、みなさんのお住まいの地域はいかがでしたか。

 

年末年始はクリスマスや忘新年会などのイベントで食生活に乱れが生じやすく、胃腸の不調を感じることも多くなると思います。

 

東洋医学では、消化器の中心的な役割を担う臓腑として「脾」や「胃」があげられます。食事の不摂生である「飲食不節(いんしょくふせつ)」の結果、脾胃に負担がかかると気の滞りが起こり、消化不良の原因となります。また、脾胃の不調によって気の逆上が起こると、げっぷや吐き気といった症状をきたすこともあります。

舌が浮腫んで大きくなる、舌の苔が厚くなるといった所見は、脾胃が弱っているサインかもしれません。


脾胃の機能を高めるツボとして、今回は「足三里」・「手三里」・「公孫」をご紹介します。


心地よい程度に押圧したり、お灸などで温めてみてください。食事をする前に刺激をすると予防にもなります。さらに、吐き気止めや二日酔いに効果が期待できるツボとして「内関」がありますので、併せてお試しください。



               
               author:工藤 匡(本校教員、附属臨床センター長)

※暮らしと健康の月刊誌「ケア」1月号に掲載された原稿を一部変更しています。

 

 

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