倦怠感

 

 春は環境の変化や精神的ストレスによって倦怠感を覚えることがあります。身近な症状であるこの倦怠感ですが、原因は実に様々。いくら休養しても回復しない場合、感染症や内臓疾患、うつ病などが隠れている可能性もあるため、きちんと医療機関で診察してもらうことが大切です。これらの疾患が除外されるようなら、東洋医学の視点からご自身の状態を捉えてみてください。

 

東洋医学では、気が不足する気虚の状態になると倦怠感が現れやすくなります。気虚にもいくつかの分類がありますが、代表的なものが脾気虚。食欲がわかない、食後のだるさや強い眠気に襲われやすい、下痢しやすいなどの症状が続くようなら、脾の働きが弱くなっている可能性があります。脾気虚では水分代謝が悪くなるため、舌がむくんで大きくなる、歯痕が目立つ、白い舌苔が増えるといった所見も認められたりします。

 

新型コロナウイルス感染の影響で何かと不便な生活が続いていますが、睡眠不足や冷えに注意しながら、脾の働きを良くし、気の生成を促す効能に優れたツボを心地よく刺激してみましょう。

 

author:工藤 匡(鍼灸科学科長) 

※暮らしと健康の月刊誌「ケア」5月号に掲載された原稿です。

 

 

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