手足の冷えが気になるときのツボ療法

いよいよ寒さが厳しくなってまいりました。冷え性の方にはつらい季節ですね。

今回は手足の冷えが気になるときのツボ療法をお教えします。

寒くてなかなか起きられない朝や、夜の眠る前のひとときなど少しの時間を利用して井穴(せいけつ)という、指先や足の裏にあるツボを刺激してみましょう。

井穴には経絡(けいらく)という気の通り道に働きかけ、血液の流れを良くして身体を温める効果があるといわれています。

ほとんどの井穴は指先にありますので、すべての指の爪のあたりを一つの指に対して10秒ほど揉んでみるとよいでしょう。

 

 

台座灸をお持ちの方は冷えを強く感じる指の井穴や足裏にある井穴の湧泉(ゆうせん)に温灸を行うとより良い効果が期待できます。

 

東洋医学は内臓のバランスを良くすることで冷えの改善をはかります。

井穴への刺激は補助的なものですので、冷え性でお悩みの方は鍼灸(しんきゅう)や漢方薬の専門家にご相談をしてみてはいかがでしょうか。

 

author:志田 貴広(鍼灸科学科長)

※暮らしと健康の月刊誌「ケア」2024年1月号に掲載された原稿です。