冷えでお腹の調子が悪いときのツボ療法

暑い日が続くと、ついつい冷たいものを食べすぎたり飲みすぎたりしてしまうという方、意外と多いのではないでしょうか。また、窓を開けたまま寝てしまって朝方の冷えでお腹を冷やしてしまいお腹の調子が悪い、という方もいらっしゃるかもしれません。

今回は冷えでお腹の調子が悪くなったときに使えるツボ療法をお教えします。

◆お腹が痛くて下してしまう場合

・天枢(てんすう)

おへそから指三本分離れたところにあります。

 

・上巨虚(じょうこきょ)
 
膝の関節から指八本分下に行ったところにあります。

 


◆下痢をしてもお腹が痛くならない場合

・関元(かんげん)
 
おへそから指4本分下にあります。

 

・太渓(たいけい)

くるぶしの内側のでっぱりとアキレス腱の真ん中の、くぼんでいる部分にあります。



*冷えが原因なので、指で押しながら温めたり、市販の温灸(おんきゅう)を使ってツボをしっかり温めたりするとより効果的です。

 

author:志田 貴広(鍼灸科学科長)

※暮らしと健康の月刊誌「ケア」2023年9月号に掲載された原稿です。