気持ちが落ち込んだときのツボ

夏が終わり北海道にも秋がやってきました。この短い秋が終わると長い冬が訪れます。寒さが苦手な方には少し憂鬱な季節かもしれませんね。

実は、東洋医学で秋は「悲しみを感じやすい季節」とされています。今回は気持ちが落ち込んだ時に効果的なツボをご紹介します。

 

悲しみの感情と肺の健康状態

東洋医学では、肺の健康状態が悲しみの感情に関わっているといわれています。肺の健康状態は中府(ちゅうふ)というツボに現れることが多いので、ぜひ押してみて下さい。


中府:鎖骨の下を外に向かって撫でると当たる骨から指2本分下のところ

 

硬かったり痛かったりしませんか?該当する方は中府だけでなく孔最(こうさい)と太淵(たいえん)というツボも押してほぐしてみましょう。少し中府の硬さや痛みが取れるのではないでしょうか。

孔最:肘から手首までを三等分して、肘から三分の一のところ

太淵:手首の親指側の端で、血管が脈打っているところ

 

ツボ押しは気分転換のきっかけです。身体がスッキリしたらぜひ楽しいことを探してみて下さいね。

 

author:志田 貴広(鍼灸科学科長)

※暮らしと健康の月刊誌「ケア」2023年11月号に掲載された原稿です。