春の準備のツボ

少しずつ春の足音が聞こえてくる季節になりました。春は環境がガラリと変わりやすい季節です。入学や就職などで新たな一歩を踏み出す方も多いのではないでしょうか。 東洋医学においても春は変化の季節。雪が解けて草木が芽吹き、自由に伸びていく。このよう…

手足の冷えが気になるときのツボ療法

いよいよ寒さが厳しくなってまいりました。冷え性の方にはつらい季節ですね。 今回は手足の冷えが気になるときのツボ療法をお教えします。 寒くてなかなか起きられない朝や、夜の眠る前のひとときなど少しの時間を利用して井穴(せいけつ)という、指先や足…

気持ちが落ち込んだときのツボ

夏が終わり北海道にも秋がやってきました。この短い秋が終わると長い冬が訪れます。寒さが苦手な方には少し憂鬱な季節かもしれませんね。 実は、東洋医学で秋は「悲しみを感じやすい季節」とされています。今回は気持ちが落ち込んだ時に効果的なツボをご紹介…

冷えでお腹の調子が悪いときのツボ療法

暑い日が続くと、ついつい冷たいものを食べすぎたり飲みすぎたりしてしまうという方、意外と多いのではないでしょうか。また、窓を開けたまま寝てしまって朝方の冷えでお腹を冷やしてしまいお腹の調子が悪い、という方もいらっしゃるかもしれません。 今回は…

身体が重だるく感じる時のツボ

6月から7月の北海道には本州のような梅雨はないですが、雨が続く時期がありますよね。蝦夷梅雨(えぞつゆ)とも呼ばれるこの天候不順は、天気で体調が左右される方には辛いもの。今回は身体が重だるく感じる時のツボをご紹介しますね。 東洋医学ではこの重だ…

春の症状によく効くツボ「三陰交(さんいんこう)」

春は環境が変わる方も多く、ウキウキと心おどる季節ですね。楽しいことも多いですが、ソワソワと落ち着かない、という方もいるかもしれません。 東洋医学では、春は木々が芽吹いてのびやかに育つ時期とされています。そのため、やりたくないことを続けたり、…

養生

近年は病気になる前の予防が重視されています。東洋医学でも、古来より「養生」や「治未病」を大切に考え、その実践法を考案してきました。養生という言葉には、「健康に注意して元気でいられるように努める」という意味があります。東洋医学でいう健康とは…

喉の違和感

冬は寒さや乾燥の影響で喉の違和感が生じやすくなる季節です。発熱や咳、鼻水、喉の痛みなどを伴うときは何らかの感染症の可能性もあるので注意が必要ですが、何となく喉が乾いてイガイガする、声がかすれるといった軽めの不調であればツボ刺激で改善するこ…

寝違え

目が覚めたら、首が痛くて動かしづらい……いわゆる“寝違え”と呼ばれる症状ですが、一般的には不自然な姿勢で寝てしまい、首に無理な負担がかかることで生じます。私の場合は、読書中にふと寝落ちしてしまい、うつ伏せ寝をした際に起こりやすいです。首まわり…

かゆみ

個人差はありますが、一般に“かゆみ”は不快な感覚であり、酷くなると日常生活に支障をきたすようになります。湿疹や蕁麻疹みたいに皮膚所見がみられる場合は、皮膚疾患や内科疾患が疑われますので、医療機関の受診をお勧めします。しかし、特に皮膚病変を伴…

つわり

つわりは妊娠5週目頃から始まり、約4~6週間のうちに自然に消えていく悪心・嘔吐を指します。朝の起床時や朝食後に起こることが多く、英語でも“morning sickness”と言われます。個人差はあるものの、悪心・嘔吐に伴って食欲不振や嗜好の変化が生じるため、特…

股関節周囲の痛み

陽気に誘われ外出する機会が増える時期になってきました。春服に着替えて心身ともに軽やかに歩くためにも、今回は歩行に影響を与える股関節周囲の痛みを取り上げてみます。 中高年者で注意が必要なのが変形性股関節症です。この変形性股関節症ですが、我が国…

脱毛症

東洋医学では、毛髪のことを血余(けつよ)と呼び、健やかな毛髪には血の状態が大切になると考えます。今回は脱毛症の病因のひとつである「陰血虚損」について説明します。 陰血虚損のタイプは、肝腎陰虚により陰血が不足することで血虚になり、毛髪が十分に…

風邪

寒い時期は、“万病の本”とも呼ばれる「風邪」に注意が必要です。東洋医学の理論では、衛気(えき)という気が皮膚を守り、外邪が体内に侵入することを防ぐと考えます。衛気は腠理(肌のきめ・毛穴)の開閉を調節し、汗の分泌を正常に保つ役割も担います。疲…

耳鳴り

耳の不調のなかで多いのが耳鳴り。本人にとってはまさに耳障りな症状で、生活の質に影響を及ぼします。特定の病気による耳鳴りがある一方、原因がはっきり分からないタイプも多いと言われます。東洋医学の理論では、耳は五臓のなかの腎と密接なつながりを持…

肥満

東京オリンピック・パラリンピックの選手の姿を見て、改めて健康の大切さを意識している方は多いのではないでしょうか。近年は過食や運動不足によって肥満になりやすい環境にありますが、健康的な生活を送るためには、やはり適正な体重を保つことが重要にな…

脚のだるさ

新型コロナウイルスの変異株への不安から外出を控え、運動不足によって脚の不調を感じやすくなっていませんか。今回は「脚のだるさ」について東洋医学の視点から捉えてみたいと思います。 下腿の前面にある前脛骨筋には、歩行時に踵が接地する際に足首を反ら…

不眠

春は新生活が始まり、期待に胸を躍らせることがある一方、慣れない環境の変化で不安や緊張を感じやすくなり、睡眠の質が悪くなることも多々あります。そこで今回は、「不眠」について東洋医学の視点から捉えてみたいと思います。 東洋医学では、睡眠の質にも…

便秘

例年この時期は寒さのため運動不足になりがちですが、今年はコロナ禍の影響による外出控えによって更に活動量が減っているかもしれません。活動不足は様々な不調を招きますが、お通じの不調もそのひとつ。そこで今回は、便秘について東洋医学の視点から捉え…

顔のこり

新型コロナウイルス感染予防のため、長期間にわたりマスク着用の生活が続いています。大声での会話や人前での笑顔が少なくなった影響なのか、表情が硬くなり、顔のしわやたるみを気にする人が増えているという話を耳にします。そこで今回は、顔のこりについ…

咳(せき)

夏の暑さも一服し、秋の訪れを感じやすくなりました。急に肌寒くなることで体調を崩しやすいこの時期は、喉の不調も多くなりがち。そこで今回は、咳について東洋医学の視点から捉えてみます。 東洋医学では、秋は五行の金に属し、同じ金に属する臓である肺に…

8月30日(日)「美容と鍼灸」のご報告

8月30日(日)のオープンキャンパスは、本校夜間部21期卒業生であり、スキルアップゼミ「女性鍼灸」担当の菅原万貴先生による特別授業を開催しました。 女性鍼灸ゼミ・菅原先生についてはこちら www.shinkyu.ac.jp 女性鍼灸ゼミ 菅原先生が院長を務める寿あ…

腕の疲れ

新型コロナウイルス感染の影響もあり、今年は自宅でインターネットを利用する時間が増えていると思います。パソコンのキーボードやスマートフォンの画面を操作する際、私たちの腕には無意識に大きな負担がかかっています。 指先を細やかに操作するためには、…

スポーツ障害に対する鍼灸治療

今回のブログ授業は、7月19日に行われた「スポーツ障害に対する鍼灸治療」です。 講師は、臨床医学各論などの授業を担当している塩崎 郁哉先生です。 ************** みなさんはスポーツ障害とスポーツ外傷の違いをご存じですか? スポーツ障…

twitter始めました

ご報告が遅くなりましたが、本校でもtwitterを始めてみました。 こちらのブログは東洋医学のお話が中心ですが、twitterでは本校の日常についてつぶやいています。本校への入学をご検討中の方はぜひ、のぞいてみてください。 https://twitter.com/hokkaidoshi…

身近な症状とツボのお話

本校では、6月21日開催分より、3密を避けながらオープンキャンパスの体験授業をスタートさせています。今回のブログ授業は、6月21日に実施した「身近な症状とツボのお話」です。講師は前回と同じ、「経絡経穴概論(けいらくけいけつがいろん)」「臨床実習」…

ストレス緩和

長引く外出自粛の影響により、心身ともにかなりストレスが溜まっている頃だと思います。そこで今回は、東洋医学の知恵を活かしたストレス緩和法についてご紹介いたします。東洋医学には「不通即痛」(気や血がうまく通じないところは痛くなる)という理論が…

東洋医学とツボのお話

ブログ授業の1回目は、5月17日の体験授業で予定していた「東洋医学とツボのお話」です。 講師は「経絡経穴概論(けいらくけいけつがいろん)」「臨床実習」などの授業を担当している志田貴広先生です。 ***************************************************…

本校への入学を検討されているみなさんへ

新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、今年度の本校のオープンキャンパスは【少人数制】【時間短縮の内容】に変更して開催することになりました。(体験授業や職業体験などを楽しみにしていただいていたみなさん、申し訳ありません…!)できるだけみ…

倦怠感

春は環境の変化や精神的ストレスによって倦怠感を覚えることがあります。身近な症状であるこの倦怠感ですが、原因は実に様々。いくら休養しても回復しない場合、感染症や内臓疾患、うつ病などが隠れている可能性もあるため、きちんと医療機関で診察してもら…