寒い季節こそ、陽気に過ごしましょう

今年は、寒さが本格化する前に「暖房器具の温度設定をいつもの冬より低めにしよう」と心に決めていました。

 

部屋にあるFF式ストーブは、設定した室温に達すると暖房が切れ、室温が低くなると暖房が入るという、お馴染みの自動運転のしくみ。便利ではありますが、いったん高めの室温に慣れると、その後なかなか設定を下げられなくなります。

 

私の部屋の場合、例年は24~25度に設定していましたが、これを20度にすると、部屋の寒暖計の針が21度に保たれました。まずは、この程度の室温に慣れてみましょうか。消費税率もアップしたので、光熱費も節約もしたいし。

 

実はこれ、東洋医学的にも正解なんです。冬を健康的に過ごすには「陽」の気、すなわち陽気を身体に貯めることが大切――と、東洋医学では考えます。

 

陽気には、身体を温める働きがあります。しかし、この陽気は、汗と一緒に外へ漏れ出てしまうという性質をもっていて、室内が暑いと身体はちょっとしたことでも汗をかきやすくなるため、結果として、陽気を外に逃がしてしまうのです。

 

ポイントは、暖房の室温設定を低めにして、できるだけ衣類で温度調節をする習慣をつけること。外出時には暖かい服装、そしてマスクなどで肌を覆い、身体にある陽気を逃がさないようにします。

 

もちろん、陽気を充実させるツボ刺激もあわせて試してみてください。陽気を充実させるツボは「関元 かんげん」「命門 めいもん」。寒さの侵入を防ぐツボは「大椎 だいつい」「風門 ふうもん」。ツボの周辺を、使い捨てカイロなどで温めるといいでしょう。

 

東洋医学では、冬を「閉蔵 へいぞう」と呼び、春から消耗し続けてきたエネルギーを回復する時期と考えます。エネルギー回復の秘訣は、上で述べたように寒さの侵入を防ぐこと。そして夜は早く寝て、朝は遅く起きること。そう、早寝早起きではなく、「遅く起きる」で間違いないのです。ああ、東洋医学が一層、好きになりそうです。

 

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